野中日文の垂直思考 武の世界からの直球曲球

休載のお知らせ ()
勝手ながら暫く休載致します。連絡が遅くなりましたこと、お詫びいたします。さて、次回からは兵法についてのシリーズを企画しております。予定では月に一度の掲載です、少々お待ちください。野中日文
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日本の行動文化の特性 ()
執筆者の思想的な立場と視点インタネットの「野中日文」の検索で執筆者に関するデータはすべて入手できるが、筆者の思想的な立場は、まず小学生のころから愛読してきた東洋の実践論である『論語』、『孟子』などの朱子学の古典、それから成人後の『孫子』、『蔚繚子』などの戦略書、禅を経て本居宣長、賀茂真淵の復古神道への回帰である。興味本位に渉猟したのだが、結果的には先輩方が学ばれた神、儒、佛という三系統の学問のあと
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新刊企画 「武士道と武道~日本人の条件」 (英訳出版の試み) ~その二 ()
続き~合気道の場合も状況は変わらない 欧州人の中でも日本文化に通じている階層は合気道を「動く禅」と評価しているが、欧州へ出かける合気道人の中に、本格的に禅を学んだ者が何人いるだろうか? 坐禅の体験者さえほとんどいない まして今回の「武道必修」に、日本人の行動文化の根底を支えている「神道」、それも賀茂真淵、本居宣長の「復古神道」についての素養のある者が一人でもいるのだろうか? 武術といえば兵法、兵法
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新刊企画 「武士道と武道~日本人の条件」 (英訳出版の試み) ()
英語版を先に出す理由 英語文化圏むけの発行は方便 日本人に読ませるために、まず英文で出す 平成の日本は敗戦時の日本文化解体で正体を無くしている 小生の武道論に、日本人は反応しない 日本の出版界の大半は「武道」を単なる競技スポーツか、普遍性のない特殊な世界と思いこんでいる この事が新刊企画の盲点になっていて、武道の「武」の文字があるだけで本は売れませんよ、などという 事実そのとおりだろう だが欧州を
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行動文化(191) 柔道 ()
筆者の世代は戦後の武道である。剣道が望みだったが、●HQの指示で剣道が数年遅れた。やむなく柔道。講道館で学んだ。当時、海軍柔道の、たしか高村という姓だったが、夢で開発したという「弐段引き体落とし」というのをみせてもらった。右でいうと、まず右足で大内へいき、相手の右足に体重がのったところを体落としへゆく。もうひとつ、大沢という足技の名手がいた。崩しとつくりが完璧で、ほとんど45度ちかくまで崩されている
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